窯業系サイディングとは?施工方法と併せてご紹介!

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窯業系サイディングとは?施工方法と併せてご紹介!

窯業系サイディングは、現在の戸建て住宅に使われている外壁材の7割以上を占めるほど幅広く使用されている外壁材です。
たくさん種類がある外壁材の中でも、窯業系サイディングはなぜ広く使われているのでしょうか。
今回は、窯業系サイディングがどんな外壁材でなぜ幅広く使われているのか、そして施工方法の種類について紹介します。

□窯業系サイディングとは?

窯業系サイディングとは、セメントと木材繊維などを板状に成形した外壁材のことです。
サイディングとは板状の外壁材の総称のことで、窯の中で高熱処理されることから窯業系と呼ばれています。
窯業系サイディングは、低価格で色や柄の種類が豊富で「デザイン性」が優れており、「耐震性」や「耐火性」に優れた機能性を兼ね備えている外壁材です。

そして、工場で一定の規格に加工されているボードを使用するため、モルタルのような現場でつくり上げる素材と違い、サイディングを貼っていくだけですので工期を短期間で済ませることができます。
また、ボードは工場で生産されているため、安定した品質で大量生産できる特徴があります。

□窯業系サイディングの施工方法

窯業系サイディングには、大きく分けて「釘留め工法」「金具留め工法」の2種類の留め方と、塗装以外のメンテナンスとして「張り替え工法」「カバー工法」の2種類のリフォーム方法があります。

留め方1:釘留め工法

下地木材(胴縁)に専用の釘を使用してサイディングボードを留め付けます。
主に厚さ14ミリメートル以下のボードに使用され、施工が簡単で費用が抑えられる工法です。

しかし外壁材がそれほど厚くはありませんので経年劣化により外壁材が反ったり、釘の耐久性が低い事から、さびや凍害によりひび割れが起きやすいのがデメリットになります。

留め方2:金具留め工法

下地木材(胴縁)に固定したステンレス金具にボードをひっかけて貼る工法です。
厚さ15ミリメートル以上のボードに使われ、縦横の伸縮が自由です。
釘留め工法より費用が高くなりますが、長い目で見るとコスパの良い工法です。

リフォーム方法①張り替え工法

既存の外壁を剥がし、下地木材や透湿防水シートなどを補修した後にサイディングを張り付ける工法です。
外壁の軽量化ができるため、建物への負担を軽減できます。
また、メンテナンスの頻度を減らせ、費用も抑えられる特徴があります。

しかし、既存の外壁材を剝がさなければならないため、解体工事や処分費がかかってきます。

リフォーム方法②カバー工法

既存の外壁材を補修し、その上からサイディングを重ね貼りする工法です。
張り替え工法より費用を抑えることができ、重ね貼りすることで遮音性と断熱性、防水性を高められます。

しかし、建物への負担をなるべく軽減させるために一般的には軽量な金属サイディングに限定される事が多いので、種類やデザインが限定されます。また、既存壁の劣化状態や内部の湿気を逃がす為に通気性の問題などを解決する必要が有ります。

□まとめ

窯業系サイディングには、上記のような種類と施工方法があります。
建物を長寿命化するために、遮音性や断熱性を高めたとしても、逆に耐震性が低くなることや劣化が早くなる危険性があるということを知っておかなければなりません。
安心した暮らしの実現のためにも、求める条件に合う資材と工法を見つけていきましょう。