はじめての屋根・外壁塗装~塗装工事を依頼する前に!

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はじめての屋根・外壁塗装~塗装工事を依頼する前に!


住宅の塗り替え工事は、屋根や外壁の塗装をする際に、
「足場工事」・「修繕工事」・「シーリング工事」・「防水工事」・「付帯部の塗装」など、複数の工事が必要になるケースがほとんどで、一般的に総工事費が100万円前後の大きな買い物になります。

ところが、屋根・外壁塗装の業界といえばクレーム産業…。

テレビやインターネット、知人から失敗した話を聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。

まず、あまりにも深刻な塗り替え・リフォーム業界の状況をご確認ください。

全国の消費者の方から独立行政法人国民生活センターに寄せられた相談件数の推移です

消費生活相談データベース(PIO-NET)に寄せられた相談件数の推移
■訪問販売によるリフォーム工事※

年度 2016 2017 2018 2019
相談件数 6,593 6,385 7,219 7,467

■点検商法

年度 2016 2017 2018 2019
相談件数 5,727 5,415 5,683 5,364

国民生活センター 消費生活相談データベースより

※ここでは、「屋根工事」「壁工事」「増改築工事」「塗装工事」「内装工事」の合計を「リフォーム工事」としています。

同じ業界にいる者として、とても恥ずかしく思います。
そこで、一級塗装技能士(職人歴15年目)の私、岡田敬司が、安心して屋根・外壁を塗り替える7つのポイントをお伝えします。

―ここまで知ればもう安心。外装リフォームはそれからでも遅くない―

怖い職人さんが来たらどうします?職人さんのプロフィールを確認しましょう!

見積もり依頼をする前に知っておいてくださいね。
多くの方が、大切な我が家のお手入れ先に悩んでいらっしゃいます。
それはなぜなのでしょうか?
多分皆さん、色々調べて業者を探しても、そう簡単に良心的な業者が見極められないからでしょう。

「ハズレ業者に当たったら嫌だな…」
「前回は嫌な思いをした…」
「コンビニなどでたむろしている怖い職人さんが来たらどうしよう…」    

≪職人≫と聞くと、このようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。どこか話しかけづらかったり、実際見た目もコワモテが多い職業です…                                     

屋根・外壁塗装の工事期間は、足場組立から解体まで【3週間~1ヶ月間】になります。工事中は、お家に家族がたくさんいれば安心ですが、奥様やお子様が一人で在宅していたりする場合、顔も知らない職人さんだと留守中に工事を任せるのは心配ですよね…


工事中は毎日顔を合わせてコミュニケーションを取る必要があるからこそ、
職人さんの顔写真やプロフィールがしっかりと確認できる塗装会社にご依頼ください。

昔のように職人だから【愛想がない】とか【何も教えてもらえず勝手に工事が進んでいる】といった事が無いように、技術さえあれば良い訳ではなく人柄も重要なポイントの一つではないでしょうか。

塗装工事どこに頼めばいい?

安かろう悪かろうでは困りますが、工事費用はできるだけ抑えたいですよね。
それでは、屋根・外壁の塗り替えはどこに依頼すればいいのでしょう?

工務店?
ハウスメーカー?
リフォーム会社?
ホームセンター?
近所の大工さん?

やはり一般的には、広告に力を入れているハウスメーカー工務店リフォーム会社に依頼するケースがほとんどです。
すると、実際に塗装をするのは下請け・孫請け会社なので会社利益などの仲介マージンがかかり、工事代金とは別に20~30%程度の費用が上乗せになります。  

しかし、ハウスメーカーや工務店が仲介マージンを取るのは当然のことです

ハウスメーカー・工務店、リフォーム会社に依頼する場合には、現場監督や営業マンが間に入ってお客様とやりとりをします。当然、工事費以外の“現場管理費”や“営業マンの給料”、“諸経費”などが必要になってくるからです。
また担当者に気軽に質問ができたり、“それなり”の説明もしてもらえます。
ですので、その費用を経費として割り切ってしまうのも一つの考えかもしれません。

一方、法人(会社)からの下請け工事が大半のペンキ屋さんに直接依頼する場合、工事費用は安く抑えられますが、たいていの業者は【職人気質】が強く、
【素人に優しく、分かりやすく説明する】ことは苦手なようです。

普段からお客様と直接対話をしてコミュニケーションを取っていないので、
「プロに任せておけばいいんだよ」「素人が工法なんかを知ってどうする…」という工事業者の勝手な考えは、建築業界全体の悪習として、いまだに根強く残っているのです。

ですが今はそんな【職人気質】を貫き通す時代ではなくなっています。
誰でも、きちんと説明して欲しいし、分からないことは聞きたいものです。ましてや高額な費用が発生する工事なら当然のことです。

ペンキ屋さんに直接依頼するなら、素人の方に分かりやすく丁寧に説明してくれる工事店にしましょう。

信頼できる塗装専門会社を探す方法としては、ホームページやインターネットでの口コミ、知人の紹介などを頼りに業者を見極めることが重要になるでしょう。

資格の有無や施工実績も要チェック!

皆さん、塗装業は資格が無くても開業ができることをご存じでしょうか?
こういった理由から、塗装経験もほとんど無いような状態で塗装工事を受注する悪徳な業者が多く存在するのです。

塗装に関する資格は数多くありますが、最低限必要なのは「一級塗装技能士」と「塗装工事業許可」です。 この2つの資格、許可書を保有している業者は信頼度が比較的高いといえるでしょう。

一級塗装技能士】とは、厚生労働大臣認定が認定する国家資格で、受講するためには塗装業で7年の実務経験が必要です。
合格率は50%以下で、会社というよりも、個人(職人)の知識や技術の高さを証明する資格になります。

塗装工事業許可】は、「塗装に関して5年以上の経営経験がある」「不正な行為をする恐れがない」「一定期間、法律に違反していない」「会社の資金力」などの条件を満たした会社に与えられる県知事許可証です。          このように建設業許可を取得している会社であれば、一定のレベル以上であることの証明になります。

その他にも業者の施工実績も判断基準になります。 必ずしも施工実績が多いほうが良いとは限りませんが、実績は業者の経験値や信頼度を計る目安となります。

依頼しようとしている業者が過去に工事を行ったお宅がご近所にあるなら、実際に見せてもらったり、ホームページの施工事例やお客様アンケートなどをチェックしてみましょう。

業者によっては戸建て住宅が得意であったり、マンションやビルなどの大型物件が得意な業者もいるので、目的に合った工事を得意としている業者を探すことも大切です

屋根・外壁塗装は3回塗りが標準です!

「当社の塗装は他社と違って4回塗りをします!」

最近、このような営業トークをして仕事を受注する会社があると聞いたことがあります。

実際、お家の劣化状態や立地条件によっては塗料メーカーが推奨する「下塗り」「中塗り」「上塗り」の標準仕様の3回塗りでは期待耐候年数を下回る可能性もあります。

私たちも傷みが進行している場合は、4回塗りやそれ以上を提案することもありますがそれはあくまでも物件によりますし、築10年目築20年目の建物では条件が違いますので、

塗装回数を多くするから必ずしも長持ちするという事ではありません。(具体的には塗料のグレード・樹脂によって耐候年数に違いが出ます)

標準3回塗りでも、塗装の膜厚や乾燥時間をきちんと厳守し、規定の塗布量で塗った場合は十分な仕上がりと耐候性が期待できます。

逆に、塗料を薄くのばして4回・5回と塗り重ねたとしても全く意味がありません

「業者側の都合で意味もなく塗り回数を増やして工事単価をアップ、その分の利益を得る」このような理由では、お客様のことを考えた提案とは言えませんよね。

通常よりも多く4回・5回と塗装する場合は、その分の使用材料が増えますので、

屋根外壁で使用する塗料缶数の明記をしっかりと行ってもらう事や塗装回数を増やさなければならない理由をきちんと説明してもらいましょう。

大幅な値引きをする業者は要注意!

「通常は150万円ですが、今回に限り100万円にします」

「今日中に契約をしてもらえれば大変お得になります」

この言葉だけを見ると“何をバカな”と思うかもしれません。
でも実際にあったお話です。

これは訪問販売の会社によくある手口で、とにかくその日のうちに契約を急がせて、考える時間を与えないようにするためです。
相手は営業のプロなので、「キャンペーン価格」や「モニターを募集しています」などと言葉巧みにお客様に営業をします。

それでも、よく考えてみると30万円~50万円も大幅値引きしたりするのは怪しいですよね。
塗装業界がクレーム産業というのは、こういうところにも表れています。

塗装工事費用の大半をしめるのは「職人の手間代」人件費です。
利益がなくてはできません。
歩合制の営業マンたちは、たとえ50万円値引きしても、きっちり利益を確保しているでしょう。
ということは、どこかで帳尻を合わさなくてはなりません。

その結果「しわ寄せ」は下請けの塗装屋さんや、お客様自身に負担がかかってくるのです。

図面を見るだけの見積もりはNG

外壁塗装の第一の目的は、「大切な家を長持ちさせること」そして「綺麗に保つこと」。
そのためには、次の3つの判断力が必要です。

  1. 【外壁の素材ごとに違う、最適な塗料の選択】
  2. 【あなたの家に合った、妥当な塗り替え時期の判断】
  3. 【傷んでしまった場所への、適切な修繕方法の診断】

営業マンが見積もりをするといっても、この判断や診断は無理というもの…。
残念ながら、それでは塗り替えの目的の半分も満たせていません。
数年経ったあとで不具合が発見され、「なぜあのとき分からなかったの?」と思わされるのです。

そんな「外壁塗装の本当の役割を考えず、“ただ塗るだけ”しか考えていない低質業者」に工事を依頼し、後悔をしないためにも、「優良業者」と「低質業者」を見分けるコツがあります。

  • 見積もり時にお客様への十分なヒアリング(会話)があるか?
  • 計測時に最低でも30分以上時間をかけたか?
  • 見積もりにかける時間が、合計1時間程度だったか?

「ただ塗るだけ」なら、建物の面積のみ分かれば良いのですが、「長持ちさせるための塗り替え」の場合、お家の劣化状況などを聞き、修繕箇所を詳しく調べ、その対策を考えながら面積を測るので、どうしても見積もりには1時間以上の時間が必要となるのです。

事前調査が不十分な場合、正確な見積書を作成できず、あとから多額な追加工事が発生したり、誤った工事内容で塗装を行われてしまう可能性もあります。
大切なお家で、安心した生活を送っていただくためにも、事前調査を丁寧にしてくれる業者を選ぶことが大切です。

­後悔しない色決め!

「塗り替えして良かった!」と喜べる色の選び方です。

せっかくお家をキレイにするのです。
「思い切ってイメージを変えたい!」と思われる方も多いでしょう。

10年、15年に一度の塗装替えです。
だから「イメージしていた色と違う!」と工事が終わってから思うことになっても、変更するのは難しいです。

色決めは重要です。
業者によっては見本カタログのみで色決めをしているようですが、それは絶対に避けてください。
見本カタログの2cm角程度の大きさでは、家全体の仕上がり色を想像するのは困難です。
実際の仕上がりとは異なることが多いのです。

そこで、最初に見本カタログからあなたの好きな色を何点か選びます。
それを実際の塗料で30cm角位のサンプル版を作ってもらってください。
(通常、無料で作ってもらえます)

重要なのは、このサンプル板を屋外で直接太陽光に当てて、色を確認するということです。
部屋の中で見るのとではまったく異なります。

また最近では、パソコンを使った“カラーシミュレーション”でイメージ写真を作ってくれる業者も増えています。
配色についての知識を勉強し、“色彩選定”や“カラーコーディネーター”等の資格を持つ業者も多くなっています。

それでも、実際に塗って太陽光で反射させて確認することをおすすめします。

笑顔の塗り替えを!

いかがでしたか?
私たちのホームページに来てくれた方に、少しでもお役に立てればと思い書かせていただきました。

大切な我が家が綺麗に生まれ変わり、ご家族が笑顔になりますように!