屋根の塗装メンテナンスが必要のない粘土(ねんど)瓦って何?

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屋根の塗装メンテナンスが必要のない粘土(ねんど)瓦って何?

「粘土瓦」や「日本瓦」と聞くと、どのような物を連想しますか。
おじいちゃんやおばあちゃんの家、お寺で使われている屋根材を想像する人が多いでしょう。
粘土瓦は、飛鳥時代に建てられたお寺の屋根材としても使われており、今もなお残っています。
それほど、寿命の長い屋根材なのです。
今回は、粘土瓦とは何か、屋根材にはメンテナンスが必要なのかについて紹介します。

□粘土瓦って一体何?

和風の家に多い「いぶし銀」の粘土瓦
スタイリッシュな「平板」タイプの粘土瓦

・粘土瓦とは、粘土を瓦の形に成形し、乾燥させた後に1000度以上の高温で焼き上げてつくる屋根材のことを指します。
高寿命であることが特徴で、古いお寺や城などの屋根にも使われている、歴史のある屋根材です。

寿命の長さは50年以上であり、耐水性や防音性、耐熱性といった優れた機能を持ち合わせています。

・また屋根材の中には、「瓦」という言葉の入ったものが多く存在します。
そして、瓦と言われる際には、粘土瓦を指すことが多くありますが、粘土瓦以外にも「瓦」と呼ぶ屋根材は存在します。
例えば、「セメント瓦」「コンクリート瓦」「スレート瓦」です。

見た目は粘土瓦によく似ていますが、こちらはセメント瓦になります。
写真はスレート瓦になります。

これらの名前の中にも「瓦」が含まれていますが、使用している素材が異なるため、粘土瓦とは違う物になります。

□屋根材のメンテナンスの必要性

屋根材は基本的に、メンテナンスが必要な素材です。
現在の建築で採用されている「スレート」は軽量でデザイン性が優れてはいますが、耐用年数は長くありません。
放置し続けてしまうと、劣化が進み、雨漏りや建物の劣化を進めてしまいます。
そのため、定期的なメンテナンスや点検が必要となるのです。

一方、粘土瓦は、半永久的にメンテナンスが不要とされています。
特に「陶器瓦」は表面がガラス質であるため、耐久性に優れている屋根材です。
また、「いぶし瓦」と呼ばれる瓦は太陽の光や風雨による表面の変化によって、黒色からだんだんと銀色に変わります。

銀色に変わるのが嫌だと感じる方もいるかもしれませんが、逆に瓦の変化を楽しむこともできます。
瓦は、変色をしますが、機能の劣化はしないと言われています。
古くから存在しているお寺の屋根が今もなお残り続けていることから、粘土瓦は耐久性が高く、半永久的に使用し続けることができるおすすめの屋根材の1つです。

□まとめ

粘土瓦は、歴史のある屋根材です。
現在では使われることは減ってきましたが、寿命も長く、機能も優れています。
古風なテイストの住宅にしたい方や、できるだけメンテナンスをしたくない方におすすめの屋根材です。
瓦と聞くと、粘土瓦と変換されるほど、知名度があります。

屋根材を選ぶ際の選択肢の1つにしてみてください(^^)