戸建て住宅に多い化粧スレート屋根のメリットとデメリットをご紹介します!
屋根に使われている材料は大きく分けると、「粘土系」「セメント系」「スレート系」「金属系」のように様々な種類があります。
ご自宅の屋根材が実際にどのような素材を使用しているかご存じでしょうか?
今回の記事では、スレート系の屋根材のなかで最も使用されている“化粧スレート”について、どのような屋根材なのか、メリットとデメリットも含めてご紹介します👆
□化粧スレート屋根とは?
化粧スレートとは、セメントなどを材料として作る板状の屋根材です。
旧クボタが販売していたスレート屋根材の商品名が代名詞として使われるようになり、商品名で言うと「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれています。
現在でも、それぞれの名称で呼ばれていますが、どれも同じものを指しています。
□アスベストが含まれている?
2004年以前の化粧スレートについては「石綿(アスベスト)」が繊維として多く使われていましたが、アスベストは健康被害をもたらす繊維であるため、現在では製造と施工が禁止されています。
日常生活で飛散することはありませんが、工事などで解体する際に、飛散する恐れがありますので、法律に基づいた産廃処理が必要です。
□スレート屋根のメリットとデメリットとは?
化粧スレート屋根は、低価格で耐震性が高く、依頼できる施工店も多いのが特徴です。
屋根材は約5ミリメートルの厚さで、粘土瓦に比べると、1平方メートル当たり21キログラムという半分程度の重さしかありません。
建物への負担を軽減させられ、地震の揺れに強いのです。
しかし、スレート屋根の素材には防水性が備わっていません。
製造の際に塗装をしていても、紫外線や雨などの経年劣化により塗装が剥がれてしまうため、定期的なメンテナンスが必要となります。
そのほかにも、他の屋根材に比べてひび割れが起きやすいため注意が必要です。
防水性が低いことや、ひび割れしやすいことで雨漏りが発生しやすいというデメリットがあることを覚えておきましょう。
□まとめ
化粧スレート材は日本の多くの住宅で使用されており、私たちにとって身近な存在です。
低価格で施工できることや軽量であるいうメリットがありますが、定期的なメンテナンスを怠ると屋根材の耐用年数が短くなったり、雨漏りが発生してしまうというデメリットがあるので注意が必要です。
塗装などのメンテナンスを行うことは、建物の耐久性を向上させるだけでなく、メンテナンス費用の削減にも繋がりますので、信頼のできる施工会社へ定期的に診断をしてもらう事をお勧めします(^^)